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虫歯や歯槽膿漏で歯を失った場合、その部分に人工の歯をいれなければなりません。入れ歯には部分入れ歯と歯を全部失った場合の総入れ歯とがあります。なぜ入れ歯を入れなくてはならないのでしょうか?歯が抜けたままでいるとうまく食べ物が食べられませんね。食べられないと栄養がとれないので栄養失調になってしまいます。また、噛まないで食べると食べ過ぎて肥満の原因にもなるといわれています。歯を1本でも失って、入れ歯を入れないで歯を抜けたままにすると、個人差はありますが、半年から1年で歯が抜けた部分に歯が移動してきます。支えがなくなった歯の両隣の歯が倒れてきて、同時に噛み合わせの歯がなくなることで、残された上下の歯が伸びてきて噛み合わせが悪くなります。
噛み合わせが悪くなることで頭痛や耳鳴り、肩こりなどが起こる場合がありますので、噛み合わせは非常に大事です。噛み合わせを治すことでこのような病気は治ることが多いので、歯を失ったら入れ歯やブリッジを早期に入れるようにしましょう。
さらに歯が少なくなると残った歯に大きな負担がかかることになり、健全な歯の寿命を縮めてしまいます。噛めないから柔らかいものばかり食べていても、顎の骨や筋肉が衰えて顔つきが変わったり、噛む回数が減ることで唾液が減少し、口の殺菌効果が弱まったり、口臭の原因にもなったりします。
また、歯を失ったままでいると審美的にも良くないし、発音するときも歯がなくなった部位から息が漏れて聞き取りにくい発音になります。歯を失ったら早く入れ歯やブリッジを入れることをお勧めします。
最近、良く噛むことは認知症防止にも役立つことがいわれています。まず、虫歯や歯槽膿漏で歯を失わないようにすることが大事です。ブラッシングし、入れ歯にならないように、定期的に歯科医でチェックしてもらうことが必要です。 |